Bell&Howell Filmo 134T~魅惑のターレット8ミリカメラ その13

2019年03月03日00:17  8ミリシネの館 写真あり


コレクションしているターレット式8ミリカメラの紹介は、今回が最後になってしまいました。
今回取り上げるのは、米国のベル&ハウエル社シカゴが製造した8ミリカメラ「Bell&Howell Filmo 134T」です。

Bell&Howell filmo 134T _02

米国のベル&ハウエル社は、1939年(昭和14年)頃から8ミリカメラ「Filmo 134」を製造しており、その後、主な機構や形体は変えずに、ダブル8方式の「134-M」「134-V」「134-T」などのモデルを製造しました。Filmo 134Tは、同社の高級8ミリカメラで、販売当時の価格は、$114(当時のレートで41,000円)だったようです。

本機は、レボルビング3本ターレット方式で、レンズ・マウントは一見Dマウントのように見えますが、実は「B&Hマウント」というベル&ハウエル社独特のマウントを採用しています。したがって、Dマウントのレンズとの互換性はありません。Dマウントレンズを手に入れることを目的にして本機を入手すると、レンズはDマウントでは使用できませんので注意が必要です。

Bell&Howell filmo 134T _01

ファインダー視野がターレットの回転に連動して切り変わります。
この機構を実現するために、撮影用レンズの画角に対応したファインダー用のレンズがそれぞれ搭載されていて、ターレット盤に搭載されているレンズは、広角、標準、望遠用の計6本になります。
以前紹介した、日本製のSankyo8-RArco803-Aなどもこの機構を採用していました。

スプリング(ゼンマイ)の巻き上げノブは、ラチェットが採用されていないので、スプリング巻き上げに、ノブを右回しにぐるっと半回転したら、ノブを持ちかえて、また、ぐるっと半回転巻き上げる動作をくり返さなければなりません。

ボディーに向かって左側面の筒状のものは、ピント確認用のファインダーです。撮影用のファインダーではありません。

Bell&Howell filmo 134T _03

ボディーに向かって右側側面には大きな適正露出計算盤がついています。

海坊主の頭のような独特のボディー・デザインですが、手にしてみると意外と持ちやすいです。
本機のボディー・デザインや、塗装色、フィーテージ・カウンターや露出計算盤の色などは、日本のエルモ社シネマックス社が製造した8ミリカメラのデザインに大きな影響を与えたものと思われます。

製造から60年以上が経過した今でもメカニズムの作りは大変しっかりしていて、スプリングを巻き上げるとシャッター動作し、フィルムはちゃんと送られます。流石、アメリカが生んだ高級機です。

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